どうしてこの友人をもっと頼らなかったんだろう
アンカーのランです。
さっき、長男の公園デビューの頃からの友人と電話で話をしました。
25年前です。
今でもよく覚えています。初めて会った時のこと。
生後数ヶ月の長男をベビーカーに乗せて信号待ちをしていると、近くに同じように待っている母子が。
赤ちゃんを見て、少し長男の方が小さいかな、と思いながら自然と声を掛けたのでした。
その人はちょっと派手なゴールドかシルバーのサンダル、背が高くてきれいな人。
本来なら、知らない人、しかもそんなカッコいい人に声を掛けるなんてたぶんしない私が、その時はできたのですね。
この人なら冷たくはされない、と一瞬で判断したのでしょう。
思った通り、親し気な言葉が返ってきました。
それからよく公園で会い、二人とも、二人目も男の子が生まれ、4人の男の子たちを連れてしょっちゅう一緒に行動しました。
あれから25年です。
とてもまとめることなんてできませんが、私はどうしてこの友人をもっと頼らなかったんだろうと、そればかりを強く思うのです。
あの時私は声を掛けて、自分で縁を引き寄せた。
初めての子育てで不安だったにしても、です。
それなのに、その後もとても多くの時間を一緒に過ごしたのに、引っ越して離れてしまうと自分からは連絡しなかった。
困ったことが次々起こっても、助けてもらおうとか聞いてもらおうとか思わなかった。
いつも一人で悩んで一人で考えて、一人でやってみて、うまくいかないと自分を責めていました。
彼女なら絶対に味方になってくれたと思うのに。
なぜなのでしょう。本当に謎です。
ほんのたまに彼女の方から電話をくれました。
いつも変わらず明るくておおらかで頼りになりそうな声。
なぜなのでしょう。
今日も話をしながら、安心して話をしながら、なぜ頼らなかったんだろうと考えていました。