しとしとと降る雨音を聴いて
アンカーのランです。
ワン吉くんを連れてのお泊りは、食堂に集まった多くのワンちゃんと美味しいお料理のお陰で夢のように過ぎました。
夜から雨になったらしく、朝方、布団の中でしばらく雨の音を聴いていました。
土や石ころがなければあんな雨の音は聴けないですね。
マンションだと、どんなパイプでしょう、その中を流れる雨水の音がとても大きくて、いつしかそれを雨の音だと感じるように。
しとしとと降る雨音はいいものです。
休みでゆっくりできるからそう思えたのでしょうけど。
野良猫がこの雨をどうしのいで過ごしてるだろう、とまだその時は考えていなかったので、そう思えたのでしょうけど。
長く生きていることの弊害でしょうか。
雨だけを取ってみても、思い出す場面は悲しいことが多いです。
まだ真っ暗な早朝、寒い中も雨の中も働きに出てくれた父母を思い出すと、途端に雨音への気持ちが変わります。
雨に濡れている人を見て、それが引き金になって一気に絶望へと向かわないか、と心配した日を思い出したりもします。
でもやっぱり弊害なんかじゃないと思う。
全部、私をつくってくれたものだと思う。
悲しいことも寂しいことも一つ残らず全部、私をつくってくれたものなんだな、と。