私は大丈夫です
私は大丈夫です、と母からLINEが来ていた。
もう4週間も経っている。
うん、大丈夫やろね、と思っていた。
母がどんな人か決定的にわかったのが、父の入院後だったなんて。
私は、一生懸命育ててぐれたことに本当に感謝している。
だからもう、ありがとうね、だけしか伝えないことに決めた。
私がはるか昔に本当はしてほしかったことなんて、もう大したことないし、結局は、母の能力と私の能力で出来上がった物語だから。
私が母より21才も年下だったから物語を変える力がなかっただけで、母の一生懸命さには、誰も何も言えない。
ありがとうだけにして、これから、母の中にある父のことを聴いてみてもいいかな、と思い始めている。