応援したくなる玄弥のひたむきさ
アンカーのランです。
今朝、次男にスーツのことをLINEで尋ねると、新しいスーツの写真が送られて来ました。
電話で、長男も買ってたよ、と話すと、一緒に買いに行ったん?と次男は聞いたのですが、後で思い出すと、そこ?でした。
確かに、一人でスーツを買いに行くのは初めてだし、高い買い物だし、ちょっと心細かったのかな。
今日も『「鬼滅の刃」で心理分析できる本』(著者:清田予紀さん)から少し。
引用もさせて頂きました。
以下、ネタバレあります。
「目は異様につりあがっているし、性格は悪そうだし、態度もでかい。言動も尖っていて、いつもケンカ腰。」
それが、炭治郎と同じ時に最終選別で選ばれた不死川玄弥です。
でも、「なぜか気になる存在」。
「それは、彼が、『屈折した過去』と『切なる思い』を胸に抱く男だからなのでしょう。」
玄弥の兄は、風柱の不死川実弥。
この兄弟にはとても悲しい過去がありました。
母親が鬼化して家族を皆殺しにしようとした時、兄の実弥が鬼化した母親を殺した。でも理由を知らない弟の玄弥は、兄を人殺しと呼んだのです。
後に理由を知った玄弥は兄に謝ろうと思うのですが、実弥は鬼殺隊に。
それで兄に会うために玄弥も鬼殺隊に入ります。
「けれど、そんな弟を兄の実弥は『俺には弟なんていねエ』『テメエは見た所なんの才覚もねぇから、鬼殺隊やめろォ』と」言うのでした。
「全集中の呼吸」をマスターしていない玄弥はそれでも「涙ぐましい努力」をしました。兄に認めてもらうために。
「『アンダードッグ効果』という心理学用語があります。」
「玄弥のように辛い立場にある人や困っている人を見ると、私たちはその人に手を差し伸べて応援したく」なりがちです。
「そういう気持ちになるのは、その人から一生懸命さやひたむきさが伝わってきたときだけです」が。
「人は、ひたむきに頑張っているのに報われない人を応援したくなり、好きになる生き物」と書かれていました。
スポーツの試合を観ていて、負けている方を応援したくなるのも、そういうことですね。
でもいつ頃からか、報われている人も好きになることが多くなっています。
だって、今までには報われなかったこともあるでしょう。
報われないことばかりで、それでも一生懸命やってきて、ようやく今報われている人かもしれない、と思ったりします。
人のこれまでの人生なんて、本当にわからないので。
秘かに、でも私は好きだな、と思う人が増えているようです。